アイソス9月号の記事内容を紹介しました

アイソス9月号の特集は「今求められる品質レジリエンス 〜ISO 9001プロセスアプローチで激動する環境下を生き抜く〜」。特集記事の執筆者は小林久貴氏(小林経営研究所代表取締役)です。冒頭で、小林氏は本稿執筆の趣旨と概要を次のように語っています。

新型コロナウイルスによるパンデミックが世界を震撼させ、数多くの犠牲者や甚大な経済的損失が発生した。ワクチン接種が進み、終息の兆しは見えているものの、予断を許さない状況であり、今後も、変異株や新たなウイルスによるパンデミックの発生が予想される。さらに、パンデミック以外にも巨大地震や豪雨による水害など組織を取り巻く事業環境は益々厳しくなっていくであろう。このような激動する環境下においても生き抜いていける変化に強い品質マネジメントシステムとは何か、そして、どのように再構築すべきかについて、品質レジリエンスをキーワードとして提唱していきたい。品質レジリエンスを簡単に説明すると、“逆境を乗り越え、さらなる進化をとげる組織の力”である。

 本稿は、以下の4つのパートで構成されている。
1. 今求められる品質レジリエンスとは
2. 品質レジリエンス向上にISO 9001プロセスアプローチを活用する
3. 逆境を品質レジリエンス向上の機会ととらえる
4. 品質レジリエンス向上のためのQMS再構築のすすめ

品質レジリエンスの概念と品質レジリエンス向上にプロセスアプローチを活用するための考え方を解説する。さらに品質レジリエンス向上への提案と事例を紹介したうえで、品質マネジメントシステムをどのような観点で再構築すべきかを解説する。(小林久貴)

日本がBtoBコールド物流サービスを提案

巻頭記事「Viewpoint this month」では、TC315(コールドチェーン物流)の国際議長を務める根本敏則氏(敬愛大学経済学部教授)が登場。日本が幹事国を務めるTC315の第1回総会(バーチャル)が6月に開催されたので、その内容をご報告いただきました。TC315は、ヤマトグループが中心になって小口保冷配送サービスの基準を国際規格化させたことがきっかけとなって策定された委員会ですが、小口保冷配送サービスはBtoCの日本独特のサービスであり、なかなか海外企業が参入しづらい分野でした。ですが、今回の総会では、日本から、「日ASEANコールドチェーン物流ガイドライン」をベースにしたBtoBのコールドチェーン物流サービスの国際規格化が提案されました。BtoBなら、海外の物流業界も大きな関心を持ってくれることでしょう。