12月号の特集は「OHSMSの規格と制度の課題」


ISOがこのほど2020年末の世界の認証数を発表しましたが、その中でISO 45001認証は約19万件で、発行3年目にして早くもISO 9001、ISO 14001に続く認証規模となりました。ISO 45001の世界の認証は、今後しばらく急成長が見込まれており、日本も例外ではなく、現在多くの認証機関が労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)審査員不足の状態であり、認証を希望する組織が順番待ちの状況も出ています。一方、ISO/TC283(労働安全衛生マネジメント)での規格開発は、ISO 45001発行後、これまでのケガへの対応からメンタル、健康、ウェルビーイングに舵を取り始めています。

本特集では、OHSMS関連の国際規格の開発状況と今後の動向について、ISO/TC283国内審議委員会委員長・向殿政男氏から話を聞くとともに、6月に発行されたISO 45003(心理社会的リスク管理)について日本規格協会の横田洸氏・古野毅氏に、同規格の解説と活用提案を執筆いただました。また、OHSMS認証の定着化と本格活用をテーマに、認証機関の労働安全衛生審査責任者である多田裕充氏(MSA)、松倉宏行氏(JQA)、斉藤信吾氏(中災防)の参加による座談会での議論を報告するとともに、株式会社明治・安全グループの西村信一氏、高城拓氏、浅川浩氏からOHSMSの取組み内容を紹介します。

基準認証政策課長・大東道郎氏インタビュー


巻頭記事であるViewpoint this monthでは、経済産業省基準認証政策課長・大東道郎氏から話を聞きました。製品や企業、業種が共通のレイヤーでつながるネットワーク型社会において、企業が国際マーケットで競争優位に立つには標準化戦略が不可欠になります。日本では、標準を上手く使ってビジネスで成功している企業もあるものの、より一層の国際標準の戦略的活用が企業に強く求められています。経済産業省では標準の戦略的な活用についてさまざまな政策を展開していますが、今回は企業が標準化に取り組む必要性、標準化による市場形成の行動指針となる「市場形成力指標」、企業の標準化成功事例、標準化人材育成とCSO施策などについて話を聞きました。


高橋マネジメント研究所設立10周年記念講演


NEWS & REPORTSでは、坂本謙太郎氏(株式会社日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門シニアマネジャー)と高橋義郎氏(高橋マネジメント研究所代表)による講演内容を紹介します。この2人の講演は、経営品質・ISOマネジメントシステム・バランススコアカードなどの経営ツールの利活用を企業に向けて支援している高橋マネジメント研究所が設立10周年を迎え、関係者への感謝を込めて9月4日に開催された「設立10周年感謝セミナー」で催されたものです。