安全から健康・ウェルビーイングへ


ISO/TC283(労働安全衛生マネジメント)国内審議委員会委員長を務める向殿政男氏に、アイソス2022年4月号から同年9月号まで「国際標準は安全+安心へ」というテーマで連載記事をご執筆いただきました。本稿は、その中から連載第6回(最終回)「国際標準の動きは安全から健康・ウェルビーイングへ」(2022年9月号)の記事全文を掲載しています。国際標準は、従来機械安全を中心として開発されてきましたが、最近は安全から健康・ウェルビーイングへと移行しつつあります。その国際動向を解説いただきました。


1. まえがき



安全に関する国際標準は、例えば労働安全衛生でいえば、当初は体のケガや傷害から守る身体的安全が主でありました。しかし、最近は、身体的な安全を前提に、健康の確保、すなわち身体的な健康と精神的な健康の確保に向けて、そして次に、心の領域である、やりがいや豊かさにまで広がろうとしています。更に、働く人の全生活面のことを考えて、国際標準は技術から社会、文化へと範囲が広がろうとしています。そこには、日本の独自の文化に基づいた安全の考え方、例えば、「安心」などが、大きな役割を果たすようになる時期が来ると考えます。

我が国を含めた先進諸国では、人口減少、地球環境等の問題から、企業にとっての目指すべき指標が、利潤増大、企業規模拡大等から、働く人の満足度、豊かさという心の世界に移って行くのではないでしょうか。そのような向かうべき新しい社会の価値観の一つに、「ウェルビーイング」があります。ただし、その基盤は、明らかに「安全」の確保にあることを述べます。



2. ビジョン・ゼロ・サミットにおけるウェルビーイングと標準化



働く人の安全、健康、ウェルビーイングを掲げた国際会議であるビジョン・ゼロ・サミット Japan 2022が、成功裏に開催されたことは、前回紹介しました。16のセッションがありましたが、その中の一つに国際標準のセッションもありましたので、その発表題目を眺めてみましょう(図表1)。このSESSION I の「安全、健康とウェルビーイングための国際標準化」には、14の講演がありましたが、その中の8つを図表に示します。



安全、健康、ウェルビーイングに向けての標準化や、IEC白書“Safety in the future”に提案されている協調安全(ホリスティックアプローチ)の標準化、及び心理社会的リスクの管理などが、盛んに議論されていることが分かります。ここに新しい時代に向けての労働安全衛生に関する標準化の動きを見ることができます。向かうべき方向は、安全、健康、ウェルビーイングです。特に、これらの傾向から、今後、働く人々のウェルビーイングが労働安全衛生における最も大事な動向であることが分かります。



3. 安全、健康、ウェルビーイングの旧概念と新概念



我が国の労働安全衛生では、これまで安全、健康が中心でしたが、ウェルビーイングという言葉が、用いられていなかったわけではありません。主に、精神的な障害のないことに使われていたように思われます。それは、古い概念としての安全、健康の一環のように思われます(これをここでは旧概念と呼ぶことにします)。これに対して、ビジョン・ゼロで掲げる安全、健康、ウェルビーイングは、新概念として解釈されると考えられます。この関係を図表2に示しておきます。



旧概念での安全は、身体的な傷害を発生させないこと、健康は、身体的な病気や疾病を発生させないこと、そしてウェルビーイングは、精神的な障害を発生させないこと、のように、“・・・でない”という負(ネガティブ)の側面に目を向けていました。そして、労働安全衛生の評価項目としては、労働災害が発生してしまった災害件数という負の結果目標を指標としていました。労働災害の度数率とか強度率もその例です。

これに対して、新概念としてビジョン・ゼロで目指している安全とは、許容可能なレベルまでリスクが下げられている環境で、リスクから解放され、楽しさや利益を求めて、自由に行動できる状態を意味しているような気がします。

そして、健康とは、心身共に健全、すなわち、WHO(世界保健機関)の言葉を借りれば、身体的にも、精神的にも、社会的にも良好な状態を言います。

そして、ウェルビーイングとは、やりがい、生きがいをもって働ける幸福な職場を意味していると解釈できます。すなわち、新概念では、安全、健康、ウェルビーイングの正(ポジティブ)の側面に目を向けてきています。労働災害の評価項目としては、正の側面がどのくらい実現されているかというポジティブな指標で評価されることを勧めていて、前向き指標(プロアクティブ・リーディング・インディケーター:PLI)が提案されています。私は、新概念での安全とは、安心して働けること、健康とは元気で働けること、ウェルビーイングとは意欲的に働ける職場を意味していると解釈しています。

安全、健康、ウェルビーイングは、今後、間違いなく、働く人にとって重要な概念になります。この三つのうちのどこに重点があるかは、職場や時代によって異なってくることがあっても、その基本の出発点は安全にあることは間違いありません。



4. ウェルビーイング(well-being)について



ここでは、改めて、ウェルビーイングについて、考えてみましょう。ウェルビーイングという言葉は、日本語にするのはかなり難しく、幸福とか福祉とかいろいろと訳されています。しかし、働きがい、やりがい、生きがい等を含んだ積極的な意味を含んでいると私は考えています。元々は、「良く(well)、存在する・生存する(being)」ことを表す言葉であり、古くから心理学や幸福学等の視点から研究がなされてきていました。ここではこれ以上、詳しくは紹介しませんが、主観的ウェルビーイングや客観的ウェルビーイング等の区別も含めて、多くの研究が行われてきています。

ここにきて、ウェルビーイングという言葉が盛んに用いられるようになってきた理由は、WHOの憲章における健康の定義、「健康とは、ただ単に病気ではないとか、虚弱でないというだけでなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、完全にウェルビーイング(well-being)な状態にあることをいう」にウェルビーイングという表現が使われたことによると考えられます。

最近、ウェルビーイングを標ぼうする企業が増えてきました。企業において働く人の安全、健康、ウェルビーイングは、企業の存在基盤のはずです。これなしには、企業の健全な持続的活動はできないはずです。働く人のウェルビーイングが取り上げられ出したことは、これまで無視されがちだった従業員の心や意欲の問題に目を向けさせるという点からは、画期的であると思います。更に、アフターコロナの時代、ウェルビーイングはこれからの社会の新しい価値観になると考えられます。従って、企業が、自社で働く人だけでなく、企業活動の関係するステークホルダー全員のウェルビーイングの実現を目指し、それを通して社会のウェルビーイングに貢献することは、その企業が社会から信頼を得ることになり、企業価値を向上させることにつながります。それだけではありません。新しい価値観であるウェルビーイングに取り組むことは、SDGsやSociety 5.0につながるビジネスチャンスを得ることにつながるのです。以上のように、企業にとって、ウェルビーイングは本格的に取り組むべき新しい価値観であり、大変意義のあることと思います。



5. 心理的安全性について



「心理的安全性(psychological safety)」という言葉が、最近、新聞紙上やネット上で、経営と安全に関する話題の一つとして、よく聞かれるようになり、興味を持つ企業が多くなってきました。似たような言葉の「心理的健康」については、ガイドラインとしてISO 45003で制定されていることは、以前に紹介しましたが、これとは異なった概念のようです。これまで、安全といえば、主として身体の物理的な安全を意味していましたが、心理的安全性とは、物理的ではなく人間の心理に係る安全性のことを意味しています。心の安全性ですので、我が国の「安心」にどのように関係するのか、これからの研究を待ちたいところです。

「心理的安全性」とは、元々は、ハーバード大学のエドモンドソン教授が「このチーム内では、対人関係上のリスクをとったとしても安心できるという共通の思い」として提案した心理学用語です。職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、拒絶されることも、罰せられることも心配する必要のない状況のことを意味しています。これは、決して、規則、ルール等で決めているものではなく、雰囲気や暗黙の了解に基づく組織風土のことです。周りに忖度したり、空気を読んだりして発言するのではなく、上下関係があったとしても、自由に発言ができること、やってはいけないことをやってはいけないと発言できる雰囲気のことです。心理的安全性が最近、よく言われるようになったのは、米国のGoogle社が自社の生産性向上のために言い出して注目されるようになったからだと思われます。生産性向上の高い職場では、心理的安全性が高かったという報告によって、一躍、知られるようになりました。すなわち、心理的安全性が企業で取り上げられるようになった背景には、上のように「生産性の高い職場では、心理的安全性が高かった」という事実に経営者が興味を持ったことです。生産性を高めることを目指して、社員の心理的安全性を上げる努力をしようという観点からでしょう。

実は、心理的安全性が注目され出したもう一つの理由があると考えています。それは、企業内部の不正や、データ改ざんなどの問題の防止があるのではないかということです。企業の経営にとってのリスクには、多様なものがありますが、対応が最も難しい問題は、組織内部の人間による不正、例えばデータ改ざんや品質不正等の企業の不祥事なのではないでしょうか。これらの不正を防ぐには、基準を明確にして規則・ルールで強化するという組織的側面や、教育の強化といった知識によって防ぐという教育的側面だけでは、なかなかうまく行かないのです。もっと根本的な人間的な側面として、すべての人びとに正しい倫理観を以て働いてもらうこと、そして組織的側面として、健全な企業文化、安全文化を育てる必要があります。しかし、その前に、私は、皆が明るく楽しく元気で働く環境と雰囲気を整えること、すなわち、安全で安心して元気で明るく働ける物理的環境と精神的風土の存在が必要であると考えています。ルール、規則だけで縛るのではなく、また、知識を中心とした安全教育だけに頼るのではなく、その前に、各人の意識の問題、やる気の問題が先なのではないかと思っています。これは大変難しい問題なのですが、そのためには、風通しの良い職場につながる「心理的安全性」の実現が、データ改ざんのリスクやパワハラなどのリスクを減らすことにつながると注目されています。それがもう一つの理由なのではないかと思います。

心理的安全性は、今後、重要視される考え方であると思われますが、我が国の安全・安心につながるところがありそうです。企業の経営者としては、ぜひ興味をもって注視して頂きたいと思います。



6. ウェルビーイング、心理的安全性は、誰のためのものか?



最近、企業経営にウェルビーイングや心理的安全性を唱える企業が増えてきたと言いました。従業員にとって大変良い影響を与えるのは確かです。しかし、企業の本当の狙いは、企業の業績の向上、生産性の向上にあり、そのための手段として用いているのではないかと思われる節があります。中には、企業の評判を上げるため、イメージを向上させることを主な目的としており、本来の目的を意図していないと心配しなければならない企業も見受けられます。SDGsに関しても同様な傾向があるような気がします。

従業員のウェルビーイングや心理的安全性を上げることが本来の目的であって、その結果として企業の生産性が上がるのであって、この順番を間違えてはいけません。皮肉を言えば、結果として生産性が上がらなかったら、従業員のウェルビーイングや心理的安全性の向上の努力をやめるのですか、と言いたくなります。昔、英国で、炭鉱等で働かせていた子供たちの労働時間を少なく制限する法律が成立したことがありました。実は、子供たちのことを思って制定された法律ではないのです。時間を制限しないで働かせ過ぎると病気になったりして、結果として生産性が悪くなるからでした。生産性を上げるためのーつのツールとして児童労働の制限が提案されたのです。

歴史的には、結果的に子供たちを大事にして、児童労働を制限する社会的動向につながったのですが、当初の目的は逆だったのです。現代では、こんなことはないと信じますが、少なくとも従業員のウェルビーイングや心理的安全性の向上を第一として、それと共に、生産性の向上を考えて欲しいものです。

企業におけるウェルビーイングや心理的安全性は、誰のためのものなのでしょうか。もちろん、働く人達のためです。



7. 労働安全衛生におけるウェルビーイング



ここでこれまでの議論を要約しておきます。労働安全衛生におけるウェルビーイングは、もちろん働く人のためです。しかし、それには前提があります。まず、働く人の安全を確保し、次に、健康を確保し、その上でのウェルビーイングです。安全の確保が大前提であることを忘れてはいけないはずです。労働安全衛生の観点からは、ウェルビーイングのみを唱える活動に危うさを感ずるのは、安全、健康が前提であるのを忘れ、現場での働く人のことよりは、経営のことを主に考えているのように思えるという前述の指摘に関係しています。

労働安全衛生における最も大事な基本は、働く人の安全の確保です。そのためには、安全学の示すように、技術、人間、組織の三者が協調して取り組まなければならないことも、これまで何回も述べてきました。ICTの発達によって、その中で安全技術の果たす役割がますます大きくなりつつあります。労働安全衛生におけるウェルビーイングの始まりは、実は、ICTによる安全技術の発達にあると考えています。図表3にそのための道筋を描いてみました。この図に従って、ICTによる安全技術からはじまって、労働安全衛生と企業活動を通して、最終的に社会のウェルビーイングに至る道筋をたどってみたいと思います。



同図では、ウェルビーイングに関連する事項を、技術レベル、労働安全衛生レベル、企業レベル、社会レベルというように、基礎から上層へと分類して、そのつながりを考えています。まず、技術レベルでは、ICTに基づく技術で安全を実現する協調安全、Safety2.0が提案されています。これは労働安全衛生レベルに強く影響を及ぼし、現場での働く人の安全、健康、ウェルビーイングの実現につながりました。これが現場でのビジョン・ゼロ活動です。更にこれが、経営安全や健康経営等を通して、企業レベルのビジョン・ゼロ活動につながります。更に、これが、企業としてのウェルビーイングから、企業の社会的貢献を通して新しい社会の価値としてのウェルビーイングの実現につながっています。この最終の社会レベルでは、ウェルビーイングは、幸せで、幸福な社会に向けて、また、SDGsの世界的な未解決問題の解決やSociety5.0等の夢の実現に向けて、新しい社会をリードする価値観になると期待されています。なお、社会レベルでは、ICTが安全技術に与えたこととは別の意味で、社会やビジネスの仕組みを改革するDX(デジタル・トランスフォーメーション)として、大きな影響を及ぼしつつあります。以上の流れが、社会レベルでは、願わくは、利益追求、株主優先の資本主義に代わって、新しい資本主義や経済体制の見直しにつながることを期待したいと思います。

以上の技術レベルから社会レベルへのウェルベーイングのつながりからも分かるように、その基本は、安全技術です。それが働く人の労働安全衛生につながり、企業の経営に、そして最後に社会の新しい価値につながっていきます。すなわち、労働安全衛生におけるウェルビーイングの基盤は、安全の実現、健康の実現という足が地に着いた活動が前提であることを忘れてはなりません。

ここで、ICTに関する新しい技術が安全、健康、ウェルビーイングに果たす役割をもう一度考えてみましょう。安全に対しては、これまで紹介してきたように協調安全、Safety 2.0という影響を与えています。健康については、医療その他で多くが導入されていますが、現場で働く人の体調や健康をオンラインで把握する技術へと利用されつつあります。残るは、最後のウェルビーイングへのICTの技術の適用です。ウェルビーイングへの技術の応用は、これからの大変面白い、挑戦的な課題であると思います。



8. おわりに



これまで、安全からウェルビーイングに至る国際動向を国際標準と労働安全衛生を絡めて紹介してきました。安全は、古くから標準化が行われてきており、その典型的な例が機械安全でした。安全の次は健康です。WHOやILO等と連携しながら国際標準化が進められています。新しい方向として、例えば、現在、ISOでは、アユース(AYUSH)システムと呼ばれるインドのアーユルベーダやヨガ、ホメオパシーなど医療系システムの頭文字をとった新しいTCの設置の提案が行われているのも、その例かもしれません。健康の次は、心の問題に向かうのではないでしょうか。その傾向として、本稿では、ウェルビーイングや心理的健康、心理的安全性等を紹介してきました。心の問題と言えば、我が国には、昔から安全と共に「安心」という言葉が日常的に使われてきました。ウェルビーイングの議論は、やがては安心につながると予想しています。安心となれば、これまで文化として培ってきた日本の独自の考えを世界に発信する機会になるでしょう。

最後に、我が国独特の概念の例として「和の安全」についての私見を紹介しましょう。図表4の右側は、安全学(4)で紹介をした技術(機械・設備:自然科学)と制度・組織(法律・規制:社会科学)と人間(利用者:人文科学)の三者の安全確保の役割分担の関係を図示したものです。



ここでの和の安全とは、この役割分担を保持した上で、お互いの領域を大きくしてダブらせて、あいまいにして、他の役割とも重複をさせて、多重に安全を確保する考え方です。ある箇所での安全の確保について、本来はAの役割かもしれないが、Bの観点からも、また、Cの観点からもカバーし、時には他の役割に対してお節介に物申すということを意味しています。これは縦割りの役割を前提に、横割り的視点を重視する一種の多重安全と呼んでいいと思います。これまでの我が国の雇用形態では、作業者だった人が技術者になり、最後に管理者になるということがあり得ますので、和の安全は、かなりやりやすい傾向にあるのではないでしょうか。ただし、自分の本来の役割分担をないがしろにすると、いわゆる無責任体制になりがちという我が国の文化の欠点に結び付いてしまいますので注意が必要です。

この和の安全は、安全学の視点である協調安全の一環です。技術者は作業者や管理者と協調して、作業者は技術者や管理者と協調して、そして管理者は技術者や作業者と協調して安全を確保するという人間の面からの協調安全です。

Safety 2.0が技術的側面からの協調安全であったように、和の安全は、人間的側面からの協調安全なのです。

本稿でこれまで紹介してきた安全の国際標準と労働安全衛生の動向が、読者の皆様にとって、安全確保のそれぞれの役割と立場から、将来に向けて、自主的に前向きに対応されるときに、少しでも参考になれば幸いです。

【向殿政男氏の連載概要】
・連載第1回「安全学の基礎」(アイソス2022年4月号掲載)
・連載第2回「経営者にとっての安全学 -経営安全学-」(アイソス2022年5月号掲載)
・連載第3回「実務担当者にとっての安全学」(アイソス2022年6月号掲載)
・連載第4回「安全の国際標準 -機械安全と労働安全衛生マネジメントシステム-」(アイソス2022年7月号掲載)
・連載第5回「安全の国際標準の最新動向 〜ビジョン・ゼロと協調安全」(アイソス2022年8月号掲載)
・連載第6回・最終回「国際標準の動きは安全から健康・ウェルビーイングへ」(アイソス2022年9月号掲載)


執筆者:向殿政男

ISO/TC283国内審議委員会委員長
一般社団法人国際標準化協議会 会長/一般社団法人セーフティグローバル推進機構 会長/公益社団法人鉄道総合技術研究所 会長/明治大学 名誉教授。明治大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了。工学博士。「安全学」のエキスパートとして、機械安全、製品安全、労働安全、消費者安全などの研究に従事。官公庁の審議委員などを多数務めている。2013年からISO/TC283(労働安全衛生マネジメント)国内審議委員会委員長。