アイソス 特集 サーキュラーエコノミーの国際規格動向 [2022年7月号(6月10日発売)296号]

販売価格: 1,980円(税込)

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特集 サーキュラーエコノミーの国際規格動向

サーキュラーエコノミーとは、文字通り「経済」です。資源循環の考え方を経済の中に落とし込むことによって産業構造を変革し、その仕組みを国際規格にすることで、EUは産業的優位に立とうとしています。特に製造業においては、かつての日本、今の中国に対抗するために、サーキュラーエコノミーの国際規格はEUの有効な武器になります。そうなれば、まさにサーキュラーエコノミーとは「環境の産業化」(中村崇氏)と言えるでしょう。

サーキュラーエコノミーの国際規格化の議論が2018年からISO/TC323でスタート。TC内での議論は紛糾しているが、年内にDIS(国際規格案)を発行することはスケジュールで決まっていますので、この1年間が議論の正念場になると思われます。日本の産業界が特に強い関心を持っているのは、バリューネットワークにおける製品のサーキュラリティの測定と評価の仕組みの構築・運用と、その結果の情報を記載したPCDS(製品循環データシート)です。本特集では、経済産業省と産業環境管理協会の協力を得て、ISO/TC323国内委員会の委員長及び委員・事務局から、同TCでの規格開発状況と日本の対応などについて取材しました。

Viewpoint this month グローバルテクノ新社長に砂川清吾氏

Viewpoint this monthでは、4月1日付でISO研修機関・グローバルテクノ新社長に就任した砂川清吾氏から話を聞きました。砂川清吾氏は1976年生まれ。ヒューレット・パッカードにて20年余り経理・財務を担当し、2017年日本HP取締役兼執行役員経理・管理本部長。2020年に日本HPを退職して、グローバルテクノに入社、常務就任を経て、現在に至ります。砂川氏に社長就任までの経緯、ISO業界の現状、今後の研修事業の取組みなどについて取材しました。


今回のNEWS & REPORTSは演習問題

今月のNEWS & REPORTSは、サプライヤー監査で監査員が遭遇する8つの場面を、実話をベースにした演習問題の形で提供しました。今回掲載された演習問題は、サプライヤー監査員の再教育のための教材としても活用できると思います。執筆者は、アイソスではお馴染みの青木明彦氏(IRCA登録 QMSプリンシパル審査員)です。

執筆:青木 明彦 (あおき あきひこ)
IRCA登録 QMSプリンシパル審査員
電機メーカーの製造工場で製品の品質保証業務を担当。1996年本社品質本部でグループ会社全体のISO総合事務局を担当。2001年大手認証機関に出向してISO第三者審査を経験。2004年本社に戻り付加価値の高い内部監査の改革を担当。2015年グループ販売会社でQMS導入の支援を担当。ISO 9001規格を導入して構築したQMSが、経営ツールとして利用できる方法、経営トップが関与する内部監査に改善する方法など、事業活動とQMSを融合させる活動に取り組む。2019年これまでのQMSの知見の集大成として著書『ISOは実行』を出版。


目次(本文96ページ)


特集 サーキュラーエコノミーの国際規格動向

Part 1 ISO/TC323国内委員会委員長 インタビュー
産業界で急速に関心が高まるなか ISOで議論を主導していきたい

取材先:中村 崇 (なかむら たかし)氏
ISO/TC323国内委員会委員長、東北大学名誉教授
1991年九州工業大学工学部教授、1998年東北大学素材工学研究所教授、2009年〜2016年東京大学生産技術研究所サステイナブル材料国際研究センター客員教授、2017年(公財) 福岡県リサイクル総合研究事業化センター・センター長。経済産業省産業構造審議会廃棄物・リサイクル小委員会委員長。一般社団法人循環経済協会会長。ISO/TC323国内委員会委員長。


Part 2 ISO/TC323の活動報告
日本は規格開発に積極的に参加 すべてのWGにエキスパートを派遣

取材先:胡桃澤 昭夫 (くるみざわ あきお)氏
ISO/TC323 国内審議団体事務局、一般社団法人産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター 主幹
産業環境管理協会にて20年近く、東南アジア諸国に対する公害防止管理者制度の移転事業、製品含有化学物質管理業務等に携わる。国際標準化活動については、ISO/TC146(大気)、TC147(水質)、TC207(環境マネジメント)の国内審議団体事務局を担当、2021年からTC323国内審議団体事務局も担当。


Part 3 ISO/TC323/WG1の活動報告
TC323の議論の土台となる用語、原則、フレームワークを作成

取材先:北田 皓嗣 (きただ ひろつぐ) 氏
ISO/TC323/WG1エキスパート 法政大学 経営学部経営学科 准教授
専門は管理会計。研究対象は、マテリアルフローコスト会計、サステナブルマネジメントなど。2019年までISO/TC207/SC1/WG8(環境コストとベネフィットを特定するためのガイドライン)のエキスパートを担当。2020年9月からISO/TC323/WG1(サーキュラーエコノミーの用語、原則、フレームワーク)のエキスパートを担当。


取材先:梅田 靖 (うめだ やすし)氏
ISO/TC323/WG1エキスパート、東京大学大学院 工学系研究科人工物工学研究センター 教授
専門はライフサイクル工学、エコデザイン、知的生産システム工学。IEC 62430(エコデザイン)、ISO 14045 (エコエフィシャンシーアセスメント)のエキスパートを務めた。現在、ISO 20140(オートメーションシステム及びその統合)の国内対応委員会委員、ISO/TC323/CAG委員。


Part 4 ISO/TC323/WG2コンビナー インタビュー
企業がサーキュラーエコノミー戦略を策定・実施していく際の指針を提供

取材先:市川 芳明 (いちかわ よしあき) 氏
ISO/TC323/WG2コンビナー、多摩大学ルール形成戦略研究所 客員教授
1979年日立製作所エネルギー研究所入社後,情報グループ環境ソリューションセンタ長、本社地球環境戦略室主管技師長、研究開発グループチーフアーキテクト室長,同グループ技術顧問、知的財産本部国際標準化推進室主管技師長を務め2020年4月退職。東京都市大学環境学部客員教授。(一社)企業間情報連携推進コンソーシアム理事長。ISO/TC268/SC1/WG1、CAGコンビナー。


Part 5 ISO/TC323/WG2の活動報告
サーキュラーエコノミーに貢献するバリューネットワーク推進手順を開発

取材先:清水 孝太郎 (しみず こうたろう) 氏
ISO/TC323/WG2&WG4エキスパート、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社持続可能社会部長 上席主任研究員
関係省庁と連携しながら、日本における資源の安定調達と効率的な使用、それに伴うルール形成などの調査・研究・政策立案の支援に携わる。ISO/TC323/WG2とWG4、TC207/SC5とのJWG14(二次原料)、TC298のWG1-4及びCAG、TMB/SAGなどにエキスパートとして参加。


Part 6 ISO/TC323/WG3の活動報告
循環性(サーキュラリティ)の測定及び評価の概要

取材先:村上 進亮 (むらかみ しんすけ) 氏
ISO/TC323/WG3エキスパート、東京大学大学院 工学系研究科技術経営戦略学専攻 准教授
研究分野は、マテリアルフロー・ストック分析、LCA、鉱物資源が社会の持続可能性を阻害しないための社会システム全体のデザインとその評価指標。環境省や経済産業省等の廃棄物・リサイクル関係審議会委員を多数兼務。ISO/TC323国内委員会分科会主査。


取材先:山藤 憲明 (さんとう のりあき)氏
ISO/TC323/WG3エキスパート、一般社団法人産業環境管理協会資源・リサイクル促進センター 技術参与
広島市で25年間、環境・廃棄物コンサルタントを務めた後、一般社団法人産業環境管理協会に入職。2018年まで同協会のアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)所長として製品含有化学物質管理の仕組みやツールの普及に務める。ISO 26000の附属書にイニシアティブの一つとしてJAMPを記載することに貢献。


Part 7 ISO/TC323/WG4の活動報告
日本主導で開発したTR 59032はサーキュラーエコノミー実施事例集
取材先:ISO/TC323 国内審議団体 事務局 胡桃澤 昭夫 氏(前掲)

Part 8 ISO/TC323/WG5の活動報告
難航するPCDSの規格開発 ISO 59040のミソはテンプレート
取材先:ISO/TC323 国内審議団体 事務局 胡桃澤 昭夫 氏(前掲)

取材先:千葉 祐介 (ちば ゆうすけ) 氏
ISO/TC323/WG5 エキスパート、AGC株式会社 知的財産部標準化推進チーム
日本規格協会にて長年国際規格の作成に従事。特にマネジメントシステム、環境分野、スマートシティ関連に注力。2019年AGCに入社、標準化推進チームとして、循環型社会などのサステナビリティ関連の標準化動向や各国規制動向を見ながら、ビジネスでの活用に取り組んでいる。IEC/TC111/WG17(IEC 63372 削減貢献量)の国内委員会委員。


NEWS & REPORTS

サプライヤー監査事例(実話)による演習問題で
監査員の再教育をはかる
執筆/青木 明彦(IRCA登録 QMSプリンシパル審査員)


連載

■Insight

国際標準は安全+安心へ
連載 第4回 安全の国際標準 −機械安全と労働安全衛生マネジメントシステム−
執筆/ISO/TC283国内審議委員会委員長
明治大学 名誉教授 向殿 政男

標準と共に生きる時代が来た
連載 第4回 すべての企業に影響する標準がある
執筆/ISO/TC314 & IEC SyC AAL 国内委員会委員長/Head of delegates
東洋大学 名誉教授 山田 肇

新型コロナ禍後のBCMSのあるべき姿とは?
連載 第4回 ISO 22301運用で大事なこと(1)
執筆/ISO/TC292国内委員会SG1委員長
名古屋工業大学大学院 教授 渡辺 研司

■Viewpoint this month

リレー連載 第122回
ISO研修機関・グローバルテクノ新社長に砂川清吾氏就任
お客様の声を聞き研修の質向上に努める
取材先/株式会社グローバルテクノ 代表取締役社長 砂川 清吾 氏

■全体最適経営

5つの視点の因果関係で導く全体最適経営
連載 第4回 社会システムと技術システムとの融合と事例の紹介
執筆/高橋マネジメント研究所 代表 学校法人桜美林学園 顧問 高橋 義郎

■QCツール

先手管理七つ道具(SE7)でTQM/ISOの融合をはかる
連載 第4回 先手管理七つ道具(SE7)と品質不祥事・コンプライアンス対応
執筆/金子技術士事務所 所長 金子 浩一
早稲田大学 社会科学総合学術院 教授 中島 健一

■カーボンニュートラル

いかにしてカーボンニュートラル対応のQMSを構築・運用するか
連載 第4回 カーボンニュートラルに伴うQMSの提案(1)
  執筆/株式会社 kiipl & nap エグゼクティブ・コンサルタント 野元 伸一郎

■食品安全

HACCP適用から食品安全国際規格へのステップアップ
連載 第4回 HACCP適用から食品安全国際規格へのアプローチ(1)
執筆/一般社団法人食品品質プロフェッショナルズ 理事 新 武司

■SDGs

SDGs推進の6つのポイント
〜未来デザイン、脱プラ、中小企業の取組み、ESG投資、気候変動、コンプライアンス〜
連載 第4回 ESG投資とSDGs 〜2030年、2050年の世界を拓く〜
執筆/一般社団法人日本能率協会 ISO研修事業部 主任講師
長谷川 浩司

■マンガ

マンガで学ぶ ISO 9001
連載 第10回 監視・測定、分析、評価、内部監査
執筆/株式会社グローバルテクノ・国際システム審査株式会社 代表取締役 砂川 清榮


And more

目次
ISO leading-edge trend
WOW! 欧州で進行するサーキュラーエコノミーの標準化
仏英で国内規格発行、独は標準化ロードマップを11月発行予定
WOW! 注目を集め出した人的資本報告の指針「ISO 30414」と
同規格で要求される指標の技術仕様(TS)シリーズ
編集後記/次号予告/広告目次 etc.